概要
試作・製造・ライフサイクル解析における欠陥特定は極めて重要です。Voyager は、亀裂・漏れ・表面欠陥を迅速かつ正確に見つけて解析するのに役立ち、製品をより早く、より低コストで市場へ届けることを支援します。


セットアップ
本機能の実行には Integrity Analysis のアクセスが必要です。 Porosity Analysis と同様に、次の手順で実行します。- 解析対象のボリューム (再構成または ROI) を選択し、上部ツールバーの “Cracks” をクリック (逆順でも可)
- しきい値を設定。2D スライス上で亀裂が見えることを確認します。調整中、青色で維持される領域が検出されやすい傾向です。
- 検出する最大亀裂径を設定。表面径がこの値未満の亀裂が対象となります。必要に応じ、ビュー左上のメジャーバーで目安を把握します。
- “Submit” をクリックして解析を実行。完了通知後に結果を閲覧できます。バックグラウンド実行のため、待機不要で他作業を継続可能です。

適切なしきい値は、スキャン条件、ROI 構成、亀裂形状などに依存します。細い亀裂は高いしきい値で強調されやすく、太い亀裂は低いしきい値で識別されやすい傾向があります。
結果の分析
解析完了後、左のデータパネルで対象ボリューム配下に結果が表示されます。クロップ、外観/不透明度、スライス軸等は他環境と同様です。 手順:- データパネルで Crack Detection を選択
- 目的のビュー (3D、2D 軸) を選択。3D/2D 間のクロスリンクで、クリックした亀裂に対応する断面へ移動可能
- 個別欠陥を選択すると “Selected Crack Metrics” としてサイズ・形状・位置を表示
- 全体メトリクス はテーブル形式
- Data Map を調整して特定サイズ帯を強調・除外
- Limit to Range でメトリクスを選択範囲に限定し、全体との比較を実施
- Download で CSV を取得可能