概要
最終更新: 2024 年 3 月 オーサリングツールバーの Mesh ツールは、再構成や ROI などのボリュームデータからメッシュを抽出します。部品の境界を正確に定義し、次のような用途に役立ちます:- Voyager 内での精密寸法
- 部品インスタンスの比較
- 理想形状との比較
- CAD ファイルとの比較
- 外部ツールへのエクスポート
ワークフローパラメータ
メッシュワークフローには複数のパラメータがあります。
- Volume Selection
- Use ISO-50 threshold
- Isolate largest body and remove residual material
- Mesh Threshold
- Smoothing Factor
- Generate from Full Data
- Decimate Mesh
- Create Mesh
Volume selection
メッシュ生成対象のボリュームを選択します。Use ISO-50 threshold
ISO-50 は低減衰・単一材料部品に適した自動しきい値決定法です。部品と空気の境界を正確に抽出し、寸法などで即時に利用できるメッシュを得られます。Isolate largest body and remove residual material
しきい値以上のボクセルを 1 つのメッシュとして扱うため、位相や連結性は考慮されません。本オプションは、結果メッシュから最大本体以外を自動除去します。不要な残差やポロシティを取り除くのに有用です。Mesh Threshold
メッシュ生成で最も重要な単一パラメータです。しきい値がメッシュの表面を定義します。 低減衰・単一材料でない場合、現時点では自動しきい値で高精度表面を得る手段はありません。プレビューを見ながらしきい値を調整し、必要なら複数メッシュを生成して最適値を見つけます。双方向メッシュしきい値 (Bi-Directional)
多材料メッシュ抽出向けに、ヒストグラムのピーク毎に材料を分離する手順を紹介します。ヒストグラムのピークを分離
ヒストグラムのピークを分離
複数ポリマーなど材料が異なる場合、ヒストグラムに明確なピークが現れます。

材料 1 のメッシュ化
材料 1 のメッシュ化
ワークフローでは、レンジマッパーが反転し、除外ではなく「含める」材料を選択できるようになります。

材料 2 のメッシュ化
材料 2 のメッシュ化
材料間の境界は 2 つのピークの谷付近にあります。目的に応じて目視または較正手順を用いて境界を決めます。

結果
結果
結果は材料ごとに別メッシュとして出力されます。

しきい値精度に関する注意: 既知寸法部品を用いた較正により、正確なしきい値を確立できます。
Smoothing Factor
スムージングの詳細は メッシュスムージング を参照。ノイズ低減や形状単純化に有用です。Generate from Full Data
既定ではブラウザ表示用の縮小解像度からメッシュを生成します。最大精度が必要な場合は有効化し、クラウド保存のフル解像度から生成します。実行時間は 10〜20 倍程度に増加しますが、表面詳細が大幅に向上します。Decimate Mesh
最終段でメッシュは減面化されます。用途に合わせて出力解像度を選択してください。- 0.5mb - 10,000 Polygons
- 1.0gb - 20,000,000 Polygons